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除雪機のオーガが回らないときは「シャーボルト」「クラッチワイヤー」「Vベルト」を点検しよう!/オーガの機能はメーカーで違うのか調査してみた

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除雪機
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除雪中のトラブルで困ってしまうのが、エンジンがかかっているにも関わらず、除雪をするオーガが止まってしまうこと。

 

「そんな時はどうすればいい?」
「原因はなに?」
「オーガが止まらないようにするにはどうすればいいの?」
「オーガはどのメーカーも一緒なの?」

 

今回は除雪機の「オーガ」についていろいろ調べてみました。

 

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除雪機のオーガが回らないときは「シャーボルト」「クラッチワイヤー」「Vベルト」の順にチェックしよう!

 

オーガが回らないときの原因は何?

 

除雪機ビギナーが一番焦るトラブルは、何と言っても「オーガ」が止まる事。

 

「エンジンはかかっているのに?!」

 

まずはそんなオーガトラブル時のチェック方法をご説明します。

 

まず「シャーボルト(シャーピン)」をチェックしよう

 

除雪中にオーガが止まった時、まず最初にチェックすべきは「シャーボルト(シャーピン)」です。

 

シャーボルトとはオーガの動力軸とオーガ本体を接続しているボルトのこと。実はこのシャーボルトは、除雪機にとってかなり重要な部品です。

 

除雪中に雪以外の石や砂利、木の欠片などの硬い異物を巻き込むと、回転しているオーガにその衝撃が伝わります。オーガはオーガミッションで制御されているため、大きな衝撃はオーガを通じてミッション内のギアを直撃します。そのようなことが頻発すれば、当然ミッション内のギアにダメージを及ぼし、最終的にはミッションが故障するという事態に発展します。

 

そのためシャーボルトは、オーガミッションに必要以上のダメージを与えないために、オーガが一定レベルの衝撃を受けるとその衝撃で折れるよう設計されているのです。

 

シャーボルトが折れるとオーガは動力軸と分離されて空回り状態になり、その結果、ミッションギアには衝撃が伝わらなくなります。つまり、シャーボルトとはオーガミッションの”安全装置”という訳なのです。

 

このように、シャーボルトは”わざと折れる”仕様になっているため、折れるときは意外に簡単に折れます。ですから、除雪中にオーガが止まった時は、まず最初にシャーボルトのチェックをしてください。オーガトラブルで一番多いのが、この「シャーボルト破損」です。

 

シャーボルト破損による交換は、そこそこ起き得るトラブルですから、必ず予備のボルトを準備しておきましょう。また、続く時はかなり頻繁に続くトラブルですから、予備ボルトは複数準備しておくことをおすすめします。

 

次に「クラッチワイヤー」と「Vベルト」をチェックしよう

 

シャーボルトが折れていなかった時、次にチェックすべきは除雪機能制御のクラッチワイヤーです。このクラッチワイヤーは除雪機を使用するにつれ、少しずつ伸びていきます。

 

このクラッチワイヤーが伸びると、ワイヤーが制御しているプーリー(Vベルト上に備え付けられている銀色の円形部品)の動きが悪くなります。プーリーの動きが悪くなると、除雪用Vベルトがエンジン動力をオーガとインペラ(雪を除雪シューターに送りだすプロペラ)の動力軸に伝えることが出来なくなるのです。

 

以上のように、クラッチワイヤーが伸びるとオーガは回らなくなります。シャーボルトが折れていないのにオーガが回らない時は、クラッチワイヤーを短く張るように調整してみましょう。

 

シャーボルトとクラッチワイヤーをチェックして、まだオーガが回らない時は、いよいよVベルトの交換となります。ただし、本来Vベルトの交換は3~5年に一度で充分なはずです。オーガトラブルの際、Vベルトを疑うのは一番最後で大丈夫です。

 

オーガの機能はメーカーで違うの?/ホンダとヤマハの2大メーカー

 

除雪機のオーガ機能は、どのメーカーも同じなのでしょうか? ここではオーガの機能について調べてみます。

 

オーガはどういう機能なのかを理解しよう!

 

オーガとは、除雪するために取り込んだ雪を「粉々に砕く」ための装置です。

 

例えサラサラの新雪といえども、除雪機前部のオーガブロアで取り込む時に、雪と雪が押されるためにある程度結着します。ましてや圧雪した雪ならばなおさらです。

 

オーガは、その固まった雪を粉々に砕いて軽くし、インペラからシューターへと雪を排雪しやすくするための機能なのです。

 

馬力の小さな小型除雪機が、湿った雪や水分の含んだ重い雪をシューターから飛ばせなくなるのは、パワーが小さいことはもちろんですが、オーガが雪を砕けないことも原因なのです(中大型除雪機はパワーで吹き飛ばします)。

 

ホンダの独自機能『クロスオーガ』

 

現在、ホンダが採用している独自機能が「クロスオーガ」です。

 

除雪中、凍った雪や圧雪した雪などの硬い雪を除雪しようとすると、オーガがスムーズに雪を砕けないため、除雪機の前進がストップします。すると、除雪機が雪に乗り上げたり止まったりする訳です。

 

これは、雪を砕くオーガが一定方向にしか回転しないために起きる現象ですが、「クロスオーガ」は、複数の刃が、各自前回転と後回転の逆方向に回転するため、刃が硬い雪にもガッチリ食い込み、オーガの回転をスムーズにするだけでなく、除雪機の乗り上げ現象を起こしにくくするのです。

 

現在、この機能を採用しているのはホンダだけで、おそらく技術特許を持っているものと思われます。

 

ヤマハの独自機能『シャーボルトガード』

 

ヤマハが独自採用しているオーガ機能が、オーガそのものではなく、シャーボルトに関するもの。異物がシャーボルトに直撃して破損」することを防ぐため、シャーボルト周りにゴムダンパーを装着する「シャーボルトガード」です。

 

実は、異物がシャーボルトに直撃して破損する現象はよくあります。しかしそれはシャーボルトがむき出しになっているためです。シャーボルトガードは物理的にボルト自体を守ることにより、オーガがストップするトラブルを減らすための機能なのです。

 

ヤマハ除雪機のユーザーからも「本当に折れなくなった」と大好評のシャーボルトガガードですが、こちらも現在、ヤマハのみの採用となっているため、おそらくヤマハが技術特許を持っていると思われます。

 

他メーカーのオーガ機能はほぼ横並び

 

ホンダ・ヤマハ以外の除雪機メーカーのオーガ機能ですが、「オーガの刃がのこぎり状になっている」とか、「電動でオーガの角度が上下する」「オーガブロワの側面を皿状にして雪に食い込み易くする」といった工夫は見られますが、これらは単一メーカーの独自機能という訳ではなく、複数のメーカーが採用している機能です。

 

ですから、ホンダ・ヤマハ以外のメーカーのオーガ機能に関しては、どこもほぼ同じと考えてもらって構いません。

 

オーガのメンテナンス方法は?

 

除雪機にとって非常に重要なオーガですが、そのオーガが致命的ダメージを受けないためのメンテナンス方法をご紹介します。

 

ミッションオイルの交換は必須!

 

除雪機のオイルと言えばまずはエンジンオイルですが、除雪機にはもう一つオイルが存在します。それがオーガミッションに注入するミッションオイルです。オーガの制御もギアミッションで行っている以上、ミッションオイルが必要なのは当然です。

 

除雪機のエンジンオイルを定期的に交換するのと同様に、オーガミッションのオイルも定期的に交換しないと、当然、ミッションギアが摩耗し、そのうちに不調を起こします。そのため、マニュアルに応じての定期的なオイル交換は必須です。ちなみにメーカーによっては、オイルではなくグリスを潤滑材として注入しますので、マニュアルをよく確認してください。

 

オイル漏れは修理業者に任せましょう

 

ギアミッション部が大きな衝撃を受けたり、またオイル交換を長期間怠るなどした時に、(自動車のオイル漏れと同様に)ギアミッションからオイルが漏れることがあります。こうなると修理は必須となります。

 

除雪機のエンジンブロックは比較的単純構造になっていますので、部品をメーカーから取り寄せ、自分で修理することはもちろん可能ですが、それは普段から自動車や農機具などのメンテナンスに慣れている人の場合です。

 

普通はそういったことに慣れていない人が大半ですから、通常は修理業者に頼むことになります。この修理を面倒くさがると、ギアミッションが決定的なダメージを受け、最終的にはミッションごと交換ということになりますので、オイル漏れを発見した際は速やかに修理することをおすすめします。

 

錆止めと再塗装はした方が良い

 

オーガは除雪機の中で最も激しく稼働する部分です。長期間使用すれば異物が当たったところから塗装が徐々に剥げてきます。まして雪という水分を扱っている訳ですから、そうなると次第に錆びてくることは必定です。

 

オーガは薄い鉄板で出来ていますので、錆びを放置すると刃先が欠ける可能性があります。また、そのようなオーガを使い続けると、オーガが受ける負荷が大きくなり、ギアミッションがダメージを受ける可能性もある訳です。

 

そういったことのないよう、定期的に錆止めスプレーの塗布や、塗装が剥がれた部分の再塗装を行った方が、後々のために良いと思います。また、”雪離れ”が良くなるように、専用のシリコンスプレーなどもオーガに塗布した方が、オーガの負荷が軽減され、ギアミッションにもいいはずです。

 

まとめ

 

今回は除雪機の「オーガ」についてまとめてみました。

 

せっかく高い除雪機を買っても、除雪の際にオーガが動かなければ、もはや何の役にも立ちません。

 

大雪の時などに慌てることがないよう、普段からオーガのチェックは行い、快適な除雪作業を行ってください。

 

除雪機
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