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ヤマハの「ジェットシューター」は自作可能か|「ポリエチレン板」でDIY可能だが「純正交換パーツ」を取り付ける裏技がある

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除雪機
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小型除雪機ユーザーの共通した悩みのひとつが、シューターから飛ばす雪の「投雪距離」のこと。

 

できれば除雪した雪を遠くに飛ばしたいのに、湿った雪だとすぐ近くにボトボトッてなる……。

 

これじゃ”飛ばす”というより近くに”落とす”って感じで、まるで除雪になんない!

 

そんな不満はありませんか? そして思うのが「ヤマハのジェットシューターのポリエチレン板って、あれ、ウチの除雪機に取り付けできないかな…?」ってこと。

 

ジェットシューターがあれば雪を遠くに飛ばせます。

 

でも純正で付いてないから、別に取り付け出来ないかな。

 

今回は『ジェットシューター』の自作・取付けが可能かどうかについて解説します。

 

要は、ジェットシューターは自作できるよって話です。

 

そして裏技として「純正の交換パーツ」をDIYで取り付けると、ポリエチレン板を買ってきて切る必要がなくなるので便利だよって話もあわせて解説します。

 

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ヤマハの「ジェットシューター」は自作可能か|「ポリエチレン板」でDIY可能だが「純正交換パーツ」を取り付ける裏技がある

 

ジェットシューターを自作する方法

 

ここからはいよいよ「ジェットシューター」の自作取り付けが可能かどうかを探ります!

 

ポリエチレン板で自作可能!

 

結論から言えば、ジェットシューターの自作は『可能』です!

 

既にご説明した通り、言ってみればジェットシューターは排雪ルートにポリエチレン板が取り付けられているだけの単純構造です。

 

ヤマハ純正の「超高分子量ポリエチレン成形板」でなくとも、それに準ずるような高密度のポリエチレン板を取り付ければ、それだけで”なんちゃって”ジェットシューターになるはずです。

 

ただし、一言で「ポリエチレン板を取り付ける」と言っても、湿った雪はそれなりの質量がある訳ですから、単純にポリエチレン板を接着剤やセロテープで張り付ければいいという訳にはいきません。あっと言う間に外れてしまうのがオチですからね。

 

また、ヤマハ純正のように、ポリエチレン板とシューター本体がなるべく隙間なく張り付いていないと、隙間の部分がガタついて、やはりポリエチレン板が外れる原因になると思います。

 

つまり「自作は可能」ですが、それなりの「工夫は必要」だということです。

 

要はDIYだ! 正確なカットと微調整がポイント

 

「ジェットシューター」の完全自作の段取りですが、まずは高密度ポリエチレン板を準備しなければなりません。ポリエチレン板自体は大型ホームセンターで取り扱っていますから、購入は容易です。

 

次にポリエチレン板のカットですが、専用のポリエチレンカッターがこちらもホームセンターに売っていると思いますし、木工用の大きなカッターでもカット自体は可能です。正しい寸法にカットする自信がない場合は、大きなホームセンターでは大概、木材等の加工サービスがありますので、費用はかかりますがそちらを利用するのも一つの手段です。

 

いずれにせよ、ポリエチレン板をカットするにあたっては、所有する除雪機のシューターやダクト、インペラ内の寸法を出来るだけ正確に計測しておく必要があります。

 

カットした後は、ポリエチレン板を除雪機に取り付けなければなりません。いざ取付けようとしたら、微妙に寸法が間違っていたり、はみ出たりということもあると思います。

 

そういった場合は、ヤスリで削るなどしながら微調整してシューター内にはめ込んでいきます。

 

そして、ポリエチレン板を固定するために、シューターのフラップ部分に元々ついているボルトなどを利用して、ポリエチレン板を除雪機に固定します。また、必要に応じて、除雪機に小さな穴を新しくあけて、ポリエチレン板と除雪機をボルト固定しなければなりません。無理に除雪機に穴をあけることはありませんが、要するに、ポリエチレン板と除雪機本体を出来る限りシッカリ固定した方がいいということです。

 

シューターの内側にポリエチレン板を取り付けるのは比較的容易ですが、ダクトやインペラ内部に取り付けるのはそれなりに困難です。どうしてもそちらに取付したい場合は、除雪機のタイプにもよりますので、DIYに詳しい人などにアドバイスをもらいながら慎重に作業してください。

また、近くに鉄工所などある場合は、比較的安価にお願い出来ると思います。

 

自作ジェットシューターの裏技|ヤマハの純正交換パーツ

 

ヤマハ以外のメーカー除雪機のジェットシューター化には、”裏技”があります。ここではそれをコッソリお教えします。

 

ヤマハの交換パーツで時短技

 

“裏技”と言ってもシンプルかつ単純明快!

 

ヤマハのジェットシューターの純正交換パーツを購入して、そのまま取り付けるというものです。

 

実はこの手法、一部の修理業者やバイク店などでは「裏オプション」的に行っているところがそこそこあるのです。ただしこれは、ある意味”不正改造”の反則行為。もちろんヤマハは公には認めていません。

 

ジェットシューターの交換パーツも、元々販売店や修理業者に対して販売しているもので、基本的には一般販売は行っていません(保証書を持っているヤマハユーザーには販売すると思います)。ご紹介した業者の「裏オプ」も、ヤマハに黙ってコッソリ行っているというのが実情です。

 

しかし、「蛇の道はヘビ」というか、ネットではジェットシューターの純正交換用パーツを販売している業者も存在します。この純正パーツを使ってホンダの除雪機に取り付けているという人もそれなりにいるようです。

 

ヤマハ純正パーツの価格も、元々、修理業者の交換部品ですからそれほど高くないというか…、ハッキリ言うとホームセンターでポリエチレン板を買ってカットして……という手間を考えると、純正パーツの方がお得かな?と思います。

 

ただし、純正パーツは当然、ヤマハモデルの除雪機にマッチするように成形されていますので、お持ちの除雪機にピッタリとはまるかどうかはご自分で判断し、必要に応じて成形版の調整や加工も必要になる場合があると思います。

 

ヤマハ最高の「売り」であるジェットシューターとは?

 

最後に「そもそもヤマハのジェットシューターって何?」という部分に触れて終わろうと思います。

 

ジェットシューターはヤマハ除雪機の大きなセールスポイントですからね。「ジェットシューター」についておさらいしておきます。

 

「ジェットシューター」はヤマハの独自技術

 

「ジェットシューター」とは、除雪した雪の投雪距離を通常よりも長くするためのヤマハ除雪機の独自機能です。

 

機能と言ってもその原理は比較的単純なもの。

 

ヤマハが開発した「超高分子量ポリエチレン成形板」をシューター・ダクト・インペラの各内部に取り付けているだけ!

 

しかし、摩擦係数が極端に少ないポリエチレン板が、除雪した雪を排雪するためのルート内部に装着されているため、通常より雪が滑りやすく、そのため雪の投雪距離が長くなるという結果になるのです。

 

しかも、それだけでなく雪の滑りが格段によくなることから、ダクト内に発生する雪詰まりも軽減されるという効果もあります!

 

本州は「ヤマハ」と言われる理由は「ベタ雪」にあり

 

除雪機の国内最大シェアを誇るホンダですが、実はそのトップシェアを支える最大の要因が、都道府県別所有台数ダントツと言われている北海道にあると言われています。

 

詳細なデータは存在しないのですが、とにかく北海道における除雪機のメーカー別所有台数は、ホンダが圧倒的だというのは除雪機界の定説です。

 

しかし、同じく除雪機界の定説には「本州はヤマハ」というものがあるんです!

そう言われる最大の理由、それがジェットシューターの存在です。

 

湿度の少ない北海道と違い、本州の雪は比較的湿度を含んだ”ベタ雪”が多いことはご存知の通り。

 

パワーの大きな中型・大型除雪機ならばそれほど問題にはなりませんが、降雪量が圧倒的な北海道と違い、本州ではパワーの小さな小型除雪機の所有率が高く、そのため”ベタ雪”でも比較的容易に雪を飛ばすことが出来る「ジェットシューター」機能を持つヤマハ除雪機が、本州の除雪作業には合っていると言われています。

 

ちなみに「それなら他のメーカーもジェットシューターにすれば……」と当然思われるでしょうが、他メーカーがヤマハに追随しないのは、おそらくヤマハがジェットシューターに関して、技術特許を取得しているためだと思われます。

 

これはホンダの「クロスオーガ」なども同様です。

 

まとめ

 

今回はヤマハ「ジェットシューター」の自作と取付けについてご紹介しました。

 

ご説明したように、ポリエチレン板を取り付けするだけといっていい作業ですから、DIYに自信がある人なら、なんてことのない作業です。

 

ただし、誰もが出来るという訳でもないでしょうし、そういった場合は業者に頼むのが無難かもしれません。

 

ちなみに、ヤマハの交換用純正パーツですがネット調べでは、シューターの内側に取り付ける「シュート」が小型用5,400円・中型用6,500円、「ダクト」が小型用6,300円、中型用5,000円、「インペラ」が小型用・中型用共に12,000円となっています。

 

このくらいの値段なら、一度自分で購入してみて、試行錯誤しながら取り付けてみてもいいのではないでしょうか?

 

「ジェットシューター」にはそれだけの価値はあると思いますよ!

 

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