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除雪機に「砂利」は天敵! 砂利の対処方法と上手い付き合い方を解説する

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除雪機
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「家の周り、砂利道なんだけど…… 除雪機壊れないかな?」

 

今回はそんな疑問に答えます。

 

除雪機の購入を検討している人というのは、家や会社の敷地の除雪が人力では困難=広い面積の土地を所有する場合が多いです。そのような土地はぬかるみ対策のために、かなりの確率で砂利が敷かれています。

 

しかし、除雪機は根本的には「雪のみ」を扱う機械であり、除雪機にとって石や砂利というのは「天敵」とも言える存在です。

 

今回は、そんな除雪機の「天敵」である砂利への対処方法をいくつか紹介します。

 

除雪機にとって砂利が大敵である理由からまずはお話しします。

 

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除雪機に「砂利」は天敵! 砂利の対処方法と上手い付き合い方を解説する

 

除雪機にとって「砂利」がいけない理由

 

まずは、除雪機にとって、なぜ石や砂利がダメなのかを確認しましょう。

 

砂利でオーガが痛む! シャーボルトが折れる!

 

除雪機の除雪システムとは、前方に存在するオーガハウジング内に雪を取り込み、回転刃であるオーガで雪を攪拌しながら細かく砕き、その上でハウジング最奥に存在するインペラ(回転プロペラ)で、シューターを通じて吹き飛ばすという仕組みになっています。

 

その除雪システムで、最も重要なのが「オーガ」です。

 

オーガが雪を粉々に砕いて軽くするからこそ、インペラは雪を吹き飛ばすことが出来ます。オーガの「刃」が鋭く薄くなっているのは、雪を粉々にするためです。

 

その、鋭く薄いオーガの刃にとって、硬い石や砂利はまさに”天敵”!

 

包丁やナイフが石を切れないのと同様、オーガも石を砕くことは出来ません。

 

また、高速回転しているオーガに石や砂利が接触すると、接触時に起きる衝撃は決して軽いものではありません。

 

オーガに石や砂利が接触すると、その衝撃が除雪機の動力軸に大きく影響することを避けるために、「安全装置」であるシャーボルトが折れ、オーガと動力軸を切り離します。

 

ですから、石や砂利がオーガにぶつかっても、除雪機がすぐに故障するということはありません。とは言え、除雪中に作業を一時ストップして行うシャーボルト交換は、除雪機ユーザーなら誰もが知っている、ちょっと面倒な作業です。予備シャーボルトの値段も、本数が重なればバカになりません。

 

また、すぐに起きることではありませんが、除雪機も年数が経ってくると、オーガの刃も徐々に傷み出し欠けることもあります。

 

欠けたオーガを使用し続けると、インペラを通じて動力軸やオーガミッションに負担をかけますので、結局はオーガを交換するという事態になります。オーガの刃を欠けさせる原因となるのが、石や砂利であることは言うまでもありません。 

「跳石(ハネイシ)」するとかなり危険!(重大事故につながる恐れあり)

 

自動車が走行中に石や砂利を踏んだ時に起きる跳石(ハネイシ)。

 

飛び石とも言いますが、この跳石は除雪機でも起きます。ただし、除雪機の跳石を起こすのはタイヤやクローラではなく「オーガ」です。除雪中に高速回転するオーガが、誤って取り込んだ石や砂利を、稀に跳石させる訳です。

 

自動車の運転中、跳石に見舞われた経験を持つ人なら分かると思いますが、跳石というのはかなり危険です。

 

建造物や周囲の人に当たったりすると、絶対にタダでは終わりません。何かを壊したり、誰かをケガさせてから後悔しても遅いのです。

 

除雪中の「砂利」対策とは?

 

除雪機にとって砂利が好ましくないことが分かったところで、次は除雪中の砂利に対する対処方法をご紹介します。

 

異音がしたら即ストップ!

 

除雪中に石や砂利がオーガに接触すると、必ず「ガッ」とか「カーン」など、通常の除雪中に起きない異音がします。

 

これが「異音」。多くは「砂利」や「小石」がオーガに当たった音です。

 

そうなったら、とにもかくにも走行・除雪両クラッチレバーを離して、除雪機を一時ストップさせましょう。

 

一旦、オーガの高速回転から石を避難させることが無難です。その上で、オーガハウジングを目視して、大きい石などがないかチェックしましょう。

 

地面から数cm残して除雪しよう

 

除雪する地面が砂利道の場合は、地面スレスレまでの除雪は諦め、地面から数cmを残しての除雪を心掛けます。

 

砂利道や石が目立つ地面の場合、地面スレスレまでの除雪作業は、オーガだけでなくオーガハウジングも痛めてしまう恐れがあります。

 

「砂利」の心配がいらない除雪機はあるか?

 

そもそも砂利に強い除雪機があるのか、ちょっと考えてみます。

 

ぶっちゃけ除雪中、常に「砂利が……」と心配しながら除雪機を運転するのはなかなか気疲れしますよね。

 

はたして「砂利の心配をしなくていい除雪機」は存在するのか。結論から言えば「全く心配いらない除雪機」はさすがにありませんが、心配を軽減させる除雪機なら無くはありません。

 

「飛ばす」必要がそれほどないなら「ドーザー式」がおすすめ

 

いわゆる通常の「除雪機」というのは、雪を吹き飛ばす「ロータリー式除雪機」のことを意味します。

 

ですが、雪を吹き飛ばす機能を無くして「押し出して集める」ことのみを目的とした除雪機も存在します。

 

それが「ドーザー式」。

小型のブルドーザーのような形をした「ドーザー式除雪機」となります。

 

自治体や建設業社が道路の除雪に使用するのは大型ドーザータイプですが、家庭用の小型ドーザータイプの除雪機も各メーカーで販売しています。

 

複雑なオーガ・シューター機構を使用していない分、価格も比較的安価になっていますので、もし雪を飛ばしての除雪が必要でない場合は、小型ドーザータイプの除雪機を選ぶことも考えてみてもよろしいと思います。

 

この「ドーザー除雪機」ならば、そもそも石や砂利を巻き込むという心配がありません。回転する刃が無いですからね。

 

オーガ調整機能を使って「砂利」を避ける

 

「やっぱりロータリー式でないと……」というのであれば、とにかくオーガに石や砂利を接触させないことを考えなければなりません。

 

そのために便利な機能が、現在、各メーカーで採用している「オーガ調整機能」です。

 

オーガの上下位置や角度の微調整が出来るこの機能を利用し、オーガの位置を通常よりやや上にセットすれば、いちいち気を付けなくとも、自然に地面ギリギリの除雪が出来なくなりますから、結果的に石や砂利を巻き込む恐れは少なくなるという訳です。

 

ヤマハのブレード搭載モデルは超使える!

 

ロータリー式と小型ドーザー式の二台一役を実現させたのが、ヤマハのオリジナル除雪機である「ブレード搭載モデル」です。

 

雪を吹き飛ばすロータリー機能だけでなく、ドーザー機能を持つ「小型ブレード」を搭載したこの除雪機の一番の利便性は、降雪量が少ない状態での除雪作業です。

 

そもそも、なぜ除雪中に石や砂利を巻き込むのかといえば、除雪する雪の量が少ないからだと言えます。雪が多ければ、大概、最初の作業で地面ギリギリの除雪にはなりません。雪が少なかったり薄かったりするからこそ、地面にある石や砂利を拾って巻き込んでしまう訳です。

 

そこで、雪が少ない状態での除雪の時は、まずブレードを下ろして雪を押し集め、そのまま雪を捨てたり、または、雪を集めたら目視できる石や砂利を取り除き、ロータリー式にチェンジして吹き飛ばせばいい訳です。

 

ちなみにこのモデルはブレードを下ろすと、オーガやインペラは自動的にストップしますので、石や砂利を巻き込んだり、飛ばしたりするような心配はありません。

 

家庭用除雪機としては、このブレード搭載モデルはかなり便利な除雪機だと思います。

 

まとめ

 

今回は除雪機に「砂利」が天敵であることを解説しました。

 

とにかく砂利や石は除雪機を傷めたり、故障させたりする外的原因としては最も多いです。

 

ただし除雪機は野外で作業するための機械であるという事実を考えれば、石や砂利を完全に避けることは不可能です。

 

だからこそ今回の記事を参考に、オーガの調整機能を使うなど除雪機と砂利の上手な関係をつくって欲しいものです。

 

除雪機
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