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除雪機の「馬力」の違いは何が違うのか|あなたにはどれくらいの馬力が合っているのか考える【馬力別に除雪機の能力を解説】

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除雪機
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除雪機の「馬力」ってめちゃくちゃ大事です。

 

基本的にメーカーのカタログに載ってる「最大除雪量」や「最大投雪距離」の数字は、嘘ではありませんが「ベストコンディション」の数値なので、ちょっと湿気を含んだ雪や固く絞まった雪を除雪しようとすると、全然除雪できません。

 

そして「馬力」が小さい除雪機ほど「カタログの数値」と「実際の数値」の差が大きくなります。

 

とは言っても初めて除雪機を選ぶ時、除雪機の大きさは気にしても、「馬力」はあまり気にしませんよね?

 

というか、「よく分からない」と言った方が正確かもしれません。最近は、自動車やバイクの排気量は気にしても「馬力」は気にしてないし…… という人が大半だと思いますしね。

 

しかし、除雪機にとっては「馬力」こそ重要ポイントです!

 

実際に除雪機を使用してから、初めてその重要性に気が付いた人も少なくないと思います。今回は、そんな除雪機の「馬力」について解説します。

  

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除雪機の馬力はどれが最適なのか考えてみる

 

【1】除雪機の「馬力」の差は「除雪能力」の差だ!

 

「6馬力」と「12馬力」の能力差はスゴイ!

 

除雪機のカタログに記載している主要諸元表を確認すると、その除雪機のスペックが細かく記載されています。

 

その中で「最大除雪量」と「最大投雪距離」という項目があります。これは、「1時間にどのくらいの雪の量を除雪できるか」ということと、「除雪した雪を、最大どのくらい飛ばせるか」という項目です。

 

販売店などでスタッフに質問しても、おそらくこの諸元表を元にした説明をされると思います。しかし、この諸元表が「クセ者」なんです。

 

例えば、HONDAの除雪機を例にご説明しますと、最大馬力「5.8ps」モデルの最大除雪量と最大投雪距離は諸元表によると、「42トン/h」「15m」と記載されています。

 

これは、1時間の除雪量が42トンで、雪を飛ばす距離が最長15mであるということを意味します。かたや、最大馬力が倍の「11.8ps」モデルの場合、最大除雪量と 最大投雪距離は「60トン/h」「17m」とあります。

 

これだけ見ると、「15mと17mじゃそんなに変わらないな」、「このくらいの差なら6馬力で充分」と思われる人も多いのではないでしょうか?

 

ところが、除雪機ユーザーの方ならお分かりと思いますが、ハッキリ言って「6馬力」の除雪機は15mも雪を飛ばしません! では「メーカーが嘘をついてるの?」と言うと、その辺りは微妙です。

 

メーカーの諸元表データは、「ベストな環境でのベストな結果」をスペックとして記載しています。そのため、リアルな除雪ではその能力に誤差が出て、その誤差値の大きさが馬力の大きさと反比例するのです。つまり「馬力の小さい除雪機ほど、実際はデータの性能を発揮しない」ということです。

 

どういうことかと言えば、実際の除雪っていつもふわふわの新雪ばかりではありませんよね? 湿度を含んだ重めの雪もあれば、時には水分を多く含んだ雪を除雪することもあります。これら”重い雪”の除雪をする際、馬力の小さい除雪機はパワーの小ささがモロに能力に表れてしまうのです。

 

ザックリ言えば6馬力モデルの除雪機の投雪距離は、「(1)ふわふわ雪の場合でも投雪距離は最長で10mほど」。「(2)若干水分を含んだ『普通』の雪で5~6m」、「(3)水分を多く含んだ雪だと2~3m」しか飛びません。これが12馬力モデルだと、「(1)14~15m」、「(2)8~10m」、「(3)5~6m」はほぼ確実に飛ぶと思います。

 

このように、小型除雪機の標準馬力である「6馬力」と中型除雪機の標準馬力である「10~12馬力」では、体感でその能力差は1.5倍ほど違います。

 

「馬力」の差は「除雪時間」の差と理解しよう!

 

「じゃあ小型除雪機は実際には『使えない』の?」と思われる方もいると思いますが、決してそんなことはありません。

 

例えば、除雪した雪が捨てたい(溜めておきたい)場所まで飛ばなくとも、途中で地面に落ちた雪をもう一度除雪機で飛ばせば済むことです。面倒と思われがちですが、一度オーガで細かく砕いた雪は再度除雪する場合、とても簡単に飛ばせます。細かく軽くなっているので、初めに除雪した時ほどの力は必要としないのです。

 

湿った雪や硬い雪でも、一度ではなく二度三度と少しずつ作業をすれば、最終的には除雪できます。(水分を多く含んだ雪は少し難しいですが)。

 

購入予算等、除雪機の所有に関してはその家ごとに制約がある場合もあります。ですから、「6馬力」レベルの小型除雪機を所有する場合は、「12馬力」と比べて、除雪時間が1.5倍ほどかかると考えてください。除雪機の「馬力差」は「除雪時間」の差とも言えるのです。

 

【2】除雪機「馬力」別能力チェック!

 

小型除雪機(5~7馬力未満)の特徴

 

家庭用除雪機として最も利用されているのがこの「5~6馬力」タイプです。

 

その理由は何と言っても「価格の安さ」でしょう。本体重量も軽量のため、女性でも問題なく利用可能です。また、除雪能力に関しても、よほどの豪雪地帯でない限り、歩行や自動車の通行に問題のないレベルには十分除雪可能です。

 

しかし、パワーは最も小さいために「湿った雪」の処理にはあまり向きません。また、平均的に除雪にはそれなりの時間が必要となります。1時間の除雪能力は駐車場で車30~40台分が目安です。

 

小型除雪機(5~7馬力未満)の特徴まとめ

 

主な特徴 : (1)本体重量が軽い、(2)湿った雪や硬い雪には弱い、(3)投雪距離は短い、(4)価格は安い

 

小型除雪機(7~10馬力未満)の特徴

 

小型除雪機の中でも比較的パワーのあるのが「8馬力」タイプになります。

 

「5~6馬力」除雪機の弱点を補う能力を持ったことが最大の特徴ですね。ただし、「中型」ほどのパワーはありませんので、あくまでも「小型除雪機のハイパワーモデル」として考えてください。

 

「5~6馬力」モデルの最大の弱点である「湿った雪(水分を含んだ雪)」の処理が「ある程度出来るようになってくる」レベルと考えてください。1時間の除雪能力は駐車場で車50~60台分が目安です。

 

小型除雪機(7~10馬力未満)の特徴まとめ

 

主な特徴 : (1)「6馬力」除雪機より重量はやや重い、(2)「6馬力」除雪機より全ての性能面で少し上

 

中型除雪機(10~15馬力未満)の特徴

 

このレベルから完全なハイパワーレベルになります。「12馬力」タイプの除雪機になってくると「湿った雪」や「硬い雪」を苦にすることはありません。

 

大概の雪を楽々処理し、かつ、問題なく飛ばします。また、そのハイパワーをフルに活かすべく、除雪する雪を集めるオーガブロアも大きくなり、除雪可能な雪の高さも高くなってきます。そのため除雪する雪の処理能力も多く、かなりの豪雪地帯や業務用としての使用がメインとなってくるタイプです。

 

ただし、本体重量は小型除雪機の倍となり、価格も「高額」となってきます。1時間の除雪能力は駐車場で車100台分が目安です。

 

中型除雪機(10~15馬力未満)の特徴まとめ

 

主な特徴 : (1)ハイパワーにより楽々除雪できる、(2)投雪距離も長距離、(3)除雪処理能力が高い、(4)価格は高額、(5)本体重量が重い

 

大型除雪機(15馬力以上)の特徴

 

大型ともなれば除雪する雪質は全く問題になってきません。

 

大型除雪機の目的は、「中型」以上に除雪すること、つまり除雪量を増やすことです。

 

そのため、サイズやエンジン能力など、全ての面で中型除雪機以上の大きさとなり、大量の雪を次から次へと長距離に飛ばします。価格も100万越えとなってくるため、主な利用は完全に業務用となってきます。1時間の除雪能力は駐車場で車150~200台分が目安となってきます。

 

大型除雪機(15馬力以上)の特徴まとめ

 

主な特徴 : (1)全ての面で中型除雪機より性能が上、(2)重量は200kgオーバー、(3)とにかく高額

 

【3】除雪機の「大きさ」と馬力の関係性は?

 

除雪機の大きさと馬力は要確認!

 

ひと昔前までは、除雪機の大きさと馬力は比例していました。

 

つまり除雪機本体のサイズが大きくなればなるほど、パワーも上になっていたということです。それは、搭載するエンジンの大きさや重さに性能が左右されていたからです。

 

しかし、近年の技術革新によるエンジンの小型化がその法則性を覆しました。今後、除雪機の購入を検討される方は、単に除雪機の大きさだけで決めるのではなく、ぜひ搭載されているエンジンの馬力にも注目するようにしてください。

 

「中型」の馬力能力を持つ小型除雪機?

 

除雪機2大メーカーであるHONDAとYAMAHAを筆頭に、近年は、小型除雪機のボディに排気量や馬力の異なる複数タイプのエンジンを搭載した除雪機が販売されています。

 

これも全てエンジンの小型化成功によるものです。その中にはHONDAのように、同一のボディに「6馬力」、「9馬力」、「12馬力」と3タイプの異なる除雪機を販売しているメーカーもあります。

 

保管スペースの問題等でサイズの大きな除雪機を所有することは出来ないが、「どうしても馬力の高いタイプの除雪機が欲しい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

 

まとめ

 

今回は除雪機の「馬力」についていろいろと調べてみました。

 

自動車などではいまいちピンとこない「馬力」も、除雪機ではその能力を判断するための重要な要素です。自分が必要としている「除雪」はどのような場所で、どんな種類の雪を、どのくらい処理しなければならないのか? それらを考えた上で、除雪機の「馬力」のタイプを決めなければなりません。

 

ただ闇雲に「馬力を大きく」という訳ではなく、自分が除雪できる範囲や体力をキチンと把握し、それが可能な除雪機を購入した方がいいと思うのです。

 

安価な除雪機を買ってみたものの必要な除雪が全く出来なかったり、その逆に、オーバースペックでやたら高額な除雪機を買ってしまったりという失敗をしないよう、「自分に合った除雪機」を選んでくださいね。

 

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